―― 将来に不安を感じたあの日から、少しだけ視野が広がるまで
はじめに
野球をやってきて、後悔はない。
胸を張ってそう言える。
でも、野球をやめた瞬間、
心の中にぽっかりと穴が空いたのも事実だ。
それまでの人生は、
ほとんどすべてを野球に注いでいた。
練習して、試合して、反省して、また練習する。
シンプルだけど、迷いの少ない日々だった。
そんな生活が終わったとき、
初めて「将来」という言葉が、現実味を持って迫ってきた。
この先、自分は何で勝負するんだろう。
野球がなくなった自分に、何が残っているんだろう。
この記事では、
野球しかなかった僕が、なぜ資格の勉強を始めたのか
そして、資格を取って今どう思っているのかを、正直に書いていきたい。
野球をやめたあと、将来が急に怖くなった
資格の勉強を始めたきっかけは、とてもシンプルだ。
野球をやめて、将来に不安を感じたから。
それだけだった。
それまでの自分は、
「野球を頑張っていれば何とかなる」
どこかでそう思っていた。
でも、野球をやめた途端、
その拠り所は一気になくなった。
社会人として生きていく中で、
自分にはどんな価値があるのか。
何で評価されるのか。
考えれば考えるほど、
自分の中に明確な答えはなかった。
「何か武器が欲しい」という、正直な気持ち
当時の正直な気持ちは、これに尽きる。
- 何か武器が欲しかった
- とにかく自信がなかった
別に、野球をやってきた過去を
否定したかったわけじゃない。
ただ、
野球“しか”ない自分のままではまずい気がした。
その焦りが、
資格という選択肢に目を向けさせた。
資格に期待していたのは「安心感」だった
資格に対して、
最初から大きな夢を見ていたわけじゃない。
- 野球バカと思われないようにしたい
- ちゃんと勉強している人だと思われたい
- 将来の保険になればいい
正直に言えば、
資格=安心材料だった。
「自分は何も考えていないわけじゃない」
「ちゃんと将来を考えている」
そう自分に言い聞かせるための、
一つの形が資格だったと思う。
ただ、
「資格さえあれば何とかなる」
と思っていたわけではない。
そこは最初から、
冷静だったと思う。
勉強を始めて分かった、現実のしんどさ
資格の勉強を始めて、
最初に感じたのは、正直なところ――
めんどくさい。
仕事が終わってから机に向かう。
休日もテキストを開く。
野球の練習と違って、
成果が目に見えて分かるわけでもない。
「今日はちょっとだけでいいか」
「明日やればいいか」
そんな誘惑は、毎日のようにあった。
勉強を継続するのは、
やっぱり苦しかった。
それでも続けられた理由
それでも勉強を続けられた理由を一つ挙げるなら、
やっぱりこれだと思う。
将来への不安。
今やらなかったら、
きっと後で後悔する。
あのとき動かなかった自分を、
この先ずっと責める気がした。
野球と同じで、
「今はしんどくても、後で意味が出るかもしれない」
そう思いながら、机に向かった。
資格勉強で変わった一番大きなこと
資格の勉強を通して、
自分の中で一番変わったのは、技術や知識よりも――
考え方だった。
知識を増やすことで、
世界の見え方が少し広がった。
「知らないから不安」
だったものが、
「知っているから判断できる」
に変わっていく。
自分の知識が増えるほど、
人生の選択肢も少しずつ増えていく感覚があった。
FP2級を取って感じたこと
今の時点で取得しているのは、FP2級。
お金の基礎知識を学べたことは、
本当によかったと思っている。
生活に直結する内容だからこそ、
日常の見え方が変わった。
「知らないまま生きていたら、
ずっと不安だっただろうな」
そう感じる場面も多かった。
宅建は、正直あまり役に立っていない
一方で、宅建については、
正直に書いておきたい。
僕自身、不動産業界にいるわけではない。
その意味では、
実務として役立っているわけではない。
ただ、
転職の場面では
「宅建を持っているんですね」
と、好印象を持たれることはあった。
直接的な武器ではなくても、
評価のきっかけになることはある。
それくらいの距離感が、
資格とのちょうどいい付き合い方なのかもしれない。
資格を取ったから人生が変わったわけじゃない
ここは、はっきり書いておきたい。
資格を取ったからといって、
人生が劇的に変わったわけではない。
仕事が急に楽になったわけでもないし、
不安がゼロになったわけでもない。
でも、確実に言えることがある。
「何もしていない自分」ではなくなった。
それだけで、
前より少しだけ前を向けるようになった。
過去の自分に声をかけるなら
もし、資格の勉強を始める前の自分に
声をかけられるなら、こう言いたい。
「勉強はめんどくさいけど、
将来の自分は喜んでいるぞ。」
あのとき頑張った自分を、
今の自分は、ちゃんと肯定できている。
野球しかなかった人へ伝えたいこと
最後に、
かつての自分と同じように、
- 野球しかやってこなかった
- 自分には武器がないと感じている
そんな人に向けて、伝えたいことがある。
資格は、
アスリートのセカンドキャリアにおいて
「土台」になるものだと思っている。
資格を取れば、すべてが解決するわけじゃない。
でも、新しい選択肢や道が見つかることはある。
何かに本気で打ち込んだ経験がある人なら、
きっと合格できる。
負けずに挑戦してみてもいいと思う。
おわりに
野球しかなかった僕が、
資格の勉強を始めた理由は、
とても単純だった。
不安だったから。
自信がなかったから。
でも、動いたことで、
自分の立っている場所は確実に変わった。
資格は魔法じゃない。
でも、未来の自分を助ける
小さな積み重ねにはなる。
これからも、
新しい自分の武器を作りながら、
前に進んでいこうと思う。



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